速く弾く。
やっぱりテンポの速い曲は速く弾きたいですね。
でも少し注意してほしい事があります。
急いで弾いてしまっては台無しになる、ということ。
急ぐと慌ててしまったり、暴走したり、雑になったり。
速く弾くことと急ぐことは全く違います。
練習はあくまでも、ゆっくり、丁寧に、が基本です。
ゆっくりで弾けたら、少しずつテンポを上げます。ほんの少しずつです。
弾いている人も聴いている人も分からない位に少しずつ。
ある程度速くしたところで、指の運びが上手くいかないような所が出てきたら、丁寧に部分練習をして慣れて下さい。
もう一つ大切な事。
どんな速さであっても拍子を感じて、拍子に乗って弾いて下さい。
拍子が無いと暴走します。教室では暴走族、と言っています。
拍を速く感じて弾くのです。
あまり速く出来ない時は2拍を一つに感じて弾いてみて下さい。
音は細かく分けると前に進まない感じに、大きくとらえると前に進んで流れていく感じが出ます。
分かりやすい例として、8分の6拍子があります。
6拍子ではありますが、テンポの速い曲ですと3拍ずつにまとめて、2拍子で演奏します。
やはり大事なことは拍子で考えることです。
そして速く指を動かそうとして力が入るとかえって指は動きません。
力を抜いてぱらぱら動かして下さいね。