一冊の楽譜の中には知っている曲がどれ位入っているでしょう?
敢えてみんなが知っているような曲ばかりを集めた曲集もありますが、大体数曲です。中には全く知らない曲ばかりの楽譜も。
楽譜を読むことの大変さから、知らない曲をあまり弾きたがらない子供の生徒さんもいらっしゃいます。
でも、知らない曲の中にも素敵な曲は沢山あって、始めはよくわからなくても弾いているうちに好きになってもらえたりするととても嬉しいですね。
新しい曲になった時に一度お手本(になるように)として弾いているのですが、毎回真剣勝負。その曲のよさが伝えられるように弾けるか、曲の魅力が伝わるか、とても気を遣います。
意外に思われかもしれませんが、初心者や初級のわりと音の少ない曲の方が難しいのです。使う音の数が限られているので、なかなか抑揚がつかないのです。それでもどんな曲でも歌わせたい、楽しいと感じてもらえるように弾きたい。更にその後の音楽のセンスに関わってくると思うと...責任重大。毎回苦労します。
ピアノは長い音を弾くのがとても難しい楽器です。弾いた時が一番音が大きく、そのあとは自然に小さくなります。音が出た後はどうにもならないので、なんとなく伸ばしてしまいがち。呼吸に関係なく音が出てしまうのも一因です。他の楽器は息を吐き続けないと音が伸ばせません。だから、是非、呼吸使いましょう。そして音を出す時はその後どう響いて、どう伸ばしていきたいか、出したい音のイメーシを持って弾きしょう。初心者でも、です。不思議です。音が、響きが変わるのですから。更にその音の変化がちゃんと分かるようになったらもっと楽しくなります。