大学でのレッスンの時に受けた衝撃。
先生の腕から音が鳴っているように聞こえたこと。
それは今もよく覚えています。
それまで何人かの先生に指導して頂きましたが、腕から音が鳴っているように聞こえるような演奏をする人は初めてでした。
指の動きを見たいのに、腕から音が出ているので腕を見てしまうのです。
それ以来、腕から音が出せるように頑張りました。
出せるようになったかは分かりませんが、やはり脱力が大事なのだということは理解しました。
指の動きが悪いとどうしても力んだり、難しいですね、脱力。
でも多分基本なのだと思います。
声楽では体から、と言うよりも体から離れた所から声が出る、鳴っているようでないと駄目なのだそうです。
喉や口ではないのです。
音楽は難しい、そして奥が深い、だから面白い。
頑張った結果、腕から音が出ているかは分かりませんが、音が綺麗、と言ってもらえるようにはなりました。
自分が思う音が素直に出せるようになったらいいな、と今でも思っています。