休符とは、音楽がお休みするところではありません。
お休みのイメージを持ってしまうと、音楽の流れを止めてしまったり、忘れて音を伸ばしたりしてしまうので注意して下さいね。
音が鳴っていたのに急に音が消えるとはっとしますね。休符には緊張感を出す働きや、注意を演奏者に向かわせる効果があります。また、音が欲しくないところでもあります。とても大事なのです。
音を出さないだけに軽く扱われてしまいがちですが大切にしてください。休符も音楽を構成する、大切な仲間!!です。
そしてもう一つ、音楽的な要素以外にも大事な役割が休符にはあります。
それは次の準備をする、ということ。
ある程度曲が進むとポジションがどんどん変わるものも出てきます。その時には休符を上手く使って次の準備、ポジションを移動させておくのです。
休符があると手の動きに関しては前からの流れを気にする必要はないので、休符の前後が同じ音であっても違う指で構いませんよね。
弾きやすさを考えた時には、動きやすい所で動いておく、ということが大事です。動きやすいところ、休符もそれがあてはまります。
最初は先に用意する、次の準備をすることが難しいかもしれませんが、丁寧に練習してみて下さい。上手くいかなくても脳のトレーニングだと思って下さいね。じきに慣れて動けるようになりますから。練習とは、慣れることでもあります。
準備をして弾く。美しい音を出すにも、弾きやすさの為にも大切なことです。