正しい姿勢、良い姿勢、どういう姿勢が正しいのか、難しいかもしれません。
ですが、背中が丸まってしまっていると見た目にもあまり美しくありませんね。
何故背中が丸まってしまうのか、それは鍵盤を見過ぎてしまうから。
鍵盤は見るのではなく、視界に入れる、が正しいと思います。
見るのは楽譜、鍵盤は88鍵を視界に入れるようにしましょう。
頭を下げて鍵盤を見てしまうと背中が丸まって息も浅くなります。
ピアノといえど、呼吸を意識して、使って弾いているほうが深い演奏になりますから、骨盤を立てて、椅子には腰掛けるという気持ちで。
腰掛けるとはすぐに立ち上がれる状態です。
どっしり座らないでくださいね。
体重もかからなくなります。
楽譜を見ていなくても手元はあまり見過ぎない方がいいと思います。
全てを目で確認できるわけではないですし、急に不安になったりすることも。
顔を上げて弾いている方が音が良く響きますよ。
でもずっと背中をピンと伸ばして弾くのも味気ないですね。
気持ちの揺れに乗って体が動くことは自然です。
でも基本は骨盤を立てて背中を伸ばした姿勢です。
姿勢はそもそも日常生活の中でもとても大切なことです。
姿勢が悪いと腰を痛めたり体に歪みが生じたり。
その人が使ってきたように体は変化していきます。
以前電車の中で見かけた女性。
かなりお年を召した方と思いますが、バレエをされていらっしゃるのかしら、と思うような美しい立ち姿の方を見かけたことがあります。
そしてとても若々しく、美しいと感じました。
何年も前のことですが、とても印象に残っています。
ずっと問題なく使っていきたい体ですから、姿勢、考えてみませんか?