ピアノは叩かない


鍵盤を叩く、という言い方をする方がいます。
でも、それは違うと思います。
ピアノはあくまで弾く、打鍵すると言って欲しいです。

打つ、と叩く、全く違います。
叩かれたら痛いですし。叩いて弾いたら本当に痛い、痛そうな音になってしまいます。
それはあまり聞きたい音ではありません、聴いて心地よい音ではありません。
特にフォルテで叩いてしまいやすいです。
フォルテの弾き方はとても難しい。
是非ハンマーの動きをイメージして下さい。(グランドピアノ以外は少しイメージしにくいかしら)
勢いよく動くハンマー、弦に触れた瞬間の元の所に帰ろうとする、跳ね返ってくる力を殺さないように、弾き手は力を抜かなければいけません。
ハンマーを勢いよく動かすには腕だけでなく背筋も使って下さい。
背筋は下に引っ張るように使います。
指先の繊細な動き、体の使い方の違いは正確にハンマーに伝わります。
だから音色が変わるのです。
気持ちと音が一致するように、沢山弾き方を研究して下さい。
出したい音をイメージする。
それだけでも音が変わっていきます。
思っている音が出た時の幸福感はやはり格別です。
難しいことも沢山ありますが、だからこそ喜びも格別なのです。


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