ピアノを弾くのに向いている手というのはあるのでしょうか?
多分、ない、です。
よく、「指が長いのでピアノに向いているかと思って」、と教室に来られる親御さんがいらっしゃいます。
確かに広い音域の音を一度に弾くには手は大きい方が楽です。でも、そんな曲ばかりではないのです。細かい指の運びが必要な曲もあります。そんなフレーズを弾く時は大きい手は大変そう。
ピアノに弾くのに向いている手。どんな手でも大丈夫。足りないところは色々な事で補うことが出来ます。
大事なのはしなやかで、よく開く手。
体が硬いから手も開かない...でも大丈夫ですよ。
体は何歳からでも柔らかくなりますよね。手も同じです。ちゃんと手もストレッチして開くようにしましょう。
そして利き手のこともよく聞かれます。
左利きなのですが大丈夫でしょうか、と。
全く関係ありません。右利きなら左手が、左利きなら右手が思うように動かすのが大変ですよね。ピアノはどちらも同じように使いますから、何のハンデにもなりません。
利き手とは反対の手をどうやって言うことをきかせるか。
私は右利きですが、左手でお箸を持っていたことがあります。(もちろんピアノを弾くために)中には左手で歯を磨く、とか左手でスマホの文字を入力する、等も聞いたことがあります。みなさん工夫されていますね。
どんな手でも大丈夫。大事なのは気持ちです。心配しないでください、伸びしろはたっぷりありますから。