ピアノを始めたばかりの時にはあまり黒鍵をつかいません。白鍵だけで弾ける曲が多いですね。
なので、鍵盤の手前の方に置いてもあまり問題はありません。
ですが、#(シャープ)や♭(フラット)が出てくるようになると鍵盤の手前だと少し動きがぎこちなかったり弾きにくくなったりします。
どうしてか。黒鍵を弾くために指を奥の方にのばしたり、手を奥に移動させないといけないのです。この動きが少し問題。
移動し忘れれると音を間違えてしまいますし、動きが増えるとぎこちない動きになりやすいのです。そうすると音にも影響が出てしまいます。音は指や手の動きと同じような音がするものなのです。
奥に行ったり手前にきたり、忙しく動かしていると忙しそうな音が出てしまいます。滑らかに動かせたら滑らか音がします。
そう、ポイントはいかに滑らかに、忙しくなく弾けるようにするか、です。
指は縦の移動は大変なのですが、横の動きは比較的楽に動きます。
1の指はあまり黒鍵を使わないので(一番短いので)やや手前に置いても大丈夫。他の指は鍵盤の真ん中より少し手前、(黒鍵の麓とレッスンでは呼んでいます)あたりにおいてみて下さい。黒鍵でも白鍵でもあまり手の位置を変えずに弾けるような場所です。指だけを左右に動かせば白鍵でも黒鍵でも弾けるような所ですね。
始めからこの位置で弾けるといいのですが、使わない黒鍵を意識して置くことは少し難しいかもしれません。ですので黒鍵が出てきたらなるべく早く上書きして弾きやすい場所の記憶の更新をして下さい。
ピアノを弾くと動きの複雑さに頭を抱えそうになる時もあると思いますが、楽に弾けるようにならないかしら、と思ってみて下さい。工夫、とシンプルに、が鍵となります。
実際に少し手の位置を変えただけで弾きやすさを実感してもらえています。