楽譜には音符だけでなく実に様々な情報が沢山書かれています。
速さについてや強弱について、表現について、
見落としたら大変なことばかり。(本当に楽譜を読むって大変!!)
その中に音符の上や下に数字が書いてあることがあります。これが指使いです。
指は親指から順に1、2、3、4、5、と番号がついています。これが指番号。
この指使いはとても大事なもので、ちゃんと守ると弾きやすくなる(はず)のものなんです。
たまにこの指じゃ弾きにくい、なんて言われたりしますが、そんな時はたいてい手の形がおかしかったり、音を間違えていたり(お願い!楽譜をよく見て、音をよく聴いて!!)してます。少し手の形を変えるととたんに弾きやすくなることも。指使いは、この指で引かなければいけません、ではなくて、そのあとの音楽をきれいにつなげたり、弾きやすくしてくれるとっても便利なものなのです。(そればかりではないのですが、またいずれお話したいと思います)
でも、どんなに練習しても上手くいかない時も。そんな時他の指で弾くことを考えます。変えて上手くいくこともあります。(出版社によって同じ曲でも違う指が書かれていることも)ただ、あれこれ変えるのはおすすめしません。色々試して指が定まらないと、弾くたびに違う指が出てきて結果ミスタッチが増えることもあるのです。変えたらしっかり上書きする、これ大事ですよ。(バッハで指を間違えるともう指が動かない、なんてことも😢)
楽譜に書かれていることは沢山あって難しそうだけど、全て演奏に必要なこと、演奏を助けてくれることです。何故そう書いてあるのか、を何故そうするのか、を考えることはピアノに限らず何においても大切なことですね。そういうことも大事にするとより深く音楽が理解できるようになります。より身近に音楽を感じられるようになりますよ。