ピアノで歌う


今日のレッスンで、抑揚をつけるのは気持ちが入りすぎて聴こえてしまうようで恥ずかしい、と言われました。
少しびっくりしましたが、気持ちはわかります。
中にはとても大袈裟に見えるような演奏をする方もいらっしゃいますから。

でも気にしないで。
その気持ちを起こさせるのは曲の方からなのですから。
作曲者の思いが演奏者にそうさせるのです。
決して自己満足の世界ではないと思いますよ。
歌う、間を感じる、その必要を感じとれるようになったということは、成長のあかしではないでしょうか。

勿論作曲された時代のスタイルを考えることは大事です。
バッハをロマン派の曲のような弾き方をすることはあり得ません。
でも逆にショパンを拍子に乗せるだけで弾いたらどうでしょう?
それはもはやショパンではなくなってしまいます。
ショパンの言いたかったこと、表現したかったことを考えたら、歌うことを抜きに弾くことの方が違和感があると思います。

表現することが得意でない方、多分いらっしゃると思います。
少しずつ表現の幅を広げていきましょう。
色々なスタイルの演奏が出来るようになるともっと楽しめるようになると思います。
少しずつ、ね。


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