グループレッスンから個人レッスンに変更した方や、耳がいいためほぼ耳で聴き取って弾いている人のお話です。
耳で聴き取って弾いてしまう、私がそういうタイプでした。
昔はピアノのレッスンといえば大体同じ楽譜を使い同じコースで進んでいました。
今のように楽譜の種類はそれほど多くありませんでした。
ですので、これから弾く予定の曲はあちこちで耳にするので覚えてしまうのです。
ただ、音やリズムは大体聴き取れても、それ以外の情報はやはり楽譜からでないと受け取れないことも。
それで楽譜を読めないまま進んでしまって、大変な思いをした記憶があります。
自分が大変だったから生徒さんには同じ思いをして欲しくない、という訳では決してないのですが、楽譜を理解出来ると音楽の世界が広がります。
より深く理解できます。
やはりそこは味わってもらいたい、と思ってレッスンでは楽譜をから音楽を作ってもらっています。
もちろん新しい曲は弾いてイメージを掴んでもらっています。
さて、楽譜を読まなかった人が読めるようになるまでに掛かる時間。
大体約2年です。
ヤマハにいた時にグループレッスンから個人レッスンに変更した子達をレッスンしてそう感じました。
グループレッスンは耳から入るレッスンでしたので。
長いか短いか、でも確実に読めるようになります。
最初は嫌そうにしますが、少しづつ読んでもらいます。
そのうち楽譜を読んで弾くと間違えが少なくなり、直さなければいけないことが減るので便利だと感じられるようになっていくようです。
楽譜は時にざっくり、絵を見るように見ると大きな流れが分かります。
ひとつひとつ音を読んでいかなくても大丈夫なのですよ。
一昨年、他のお教室から引っ越しで入会した生徒さん。
やはり耳がとてもいい生徒さんで始めは手元を見ながら耳で覚えた音を一生懸命弾いていました。
今は楽譜を基本ざっくり見て、時々しっかり見る、が出来るようになってきました。
楽譜を見ているので、音を間違えても目と耳を一致させられるのでちゃんと直ります。
嬉しいですね。
多分この先弾いてみたい曲が出てきても、一人で楽譜を読んで曲を楽しむことが出来ると思います。
ずっと弾き続けて下さいね。