レッスンで、というよりも、音楽だから、という意味で大事にしていることがあります。
それは美しい音で弾く、ということ。
ピアノはその特性からどんな弾き方でも音が出ます。
呼吸に関係なく音も出てしまいます。
それゆえに音に対して無神経になりがちなのです。
残念ながら。
でも、音の出し方、力の抜き方に少し気持ちを置くだけで、カラフルでよく響く音に変わっていきます。
そして力が抜けると指が動き出します。
それはもう、驚く位に。
実は指を動かそうとして力むと余計に指が動かしづらくなるのです。
叩いて弾けば痛い音が出るし、バタバタ指を動かせばバタバタした音になってしまいますし。
ほんの少しだけコツがあります。
小さいお子さんは体が発達途中ですので、上手く指を動かすことが難しい場合もありますが、それでもなるべく力を入れないように、大きくなってから弾き方を大きく変えないで済むように指導しています。
演奏家を目指さなくでも、趣味であっても、いい音ばどういう音なのかを理解して、美しい音で弾けるように、そういうことを大事にしています。
音楽なのですから。
美しいものを見た時に感動するように、美しい音でも感動すると思います。