音楽はチームで作られています。
チームリーダーは主音。
その他のメインメンバーは6人(音)だと考えて下さい。
例えばハ長調ならばリーダーがド。
他のメインのメンバーがレ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ。
メインからは外れているけれど、その他の音も重要なメンバーなので待機。
交代選手のように何かの時は呼ばれます。
ヘ長調の場合はリーダーはファ。
メインのメンバーはソ、ラ、♭シ、ド、レ、ミ。
そう、ここで大事なのはシは♭になるということ。
これが調号としてメンバーが何なのかをしっかり指示しているのです。
シは控えの選手になる、ということ。
音階には背番号のような番号が付いています。
主音がⅠ、次がⅡ、その次がⅢという感じでⅦまでローマ数字で番号が付いています。
音楽は残念ながら、控えの選手に背番号はありません。
そしてどの調でもⅠ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅶ番目は特別な役割があります。
Ⅰは主音。
Ⅳは下属音、Ⅴは属音といい、主音とともに調を支配する重要な役目があります。
これは和音で考えた時にとてもわかりやすいのですが、それはまた。
Ⅶは導音といい、主音を導くとか主音に導かれる、という性格の音です。
ハ長調ならばシで、ドにとても向かいたい音なのです。
調を考え、音には性格がある、ということを意識すると表現に一層の説得力を持たせることが出来ます。
音楽に力があるのはそういう所からきているのかも。
感動する、のではなく、巧みに音を並べ、積み上げて感動させられているのかもしれないですね。