知っている曲、例えば今流行っている曲、J‐POPとか人気のアニメソングとか弾けるようになったら楽しいですよね。
でも実はこれらの曲は、結構難しいのです。
どんなところが難しいのか、と言えば、もうほとんどのことが難しいのです。
まず音符。ゆっくり弾くと違う曲に聴こえてしまって、音の間違いに気が付けない
リズム。
歌えるのに弾きながら乗れない。リズム自体が複雑。
指使い。
弾きやすい指が見つからない。かなり無茶を強いられることもあります。
和音。
使われているコードが複雑で、思いもしないコードに繋がる。ドラマティックに聴かせる効果は抜群なのですが、クラシックの古典にある予定調和とは遠いところにあります。
そして、長い。同じメロディーがでてきても、少し違う箇所があったりします。ピアノで弾くと面白さが半減してしまうような曲も。
今流行っている曲、なんてそれはもう...
始めは調子よく頑張って練習していても、だんだんその長さに集中できなくなったり。そのうちには流行りでなくなったりして...
でも、弾きたいと思った曲は何でも弾けるようになって欲しいと思います。その為にはやはりクラシックで色々な考え方を勉強しておくことは大事だと思います。つまらない、難しい、古い、と思われがちなクラッシックですが、実はとても弾きやすいのです。時代が進むごとに複雑さは増しますが、楽譜を読むための勉強をするのにはとても適しています。作曲者の遊び心が入っていたり、聴かせるためのエッセンスが沢山散りばめられていたり。そんなことを見つけ出すのは楽しいですよ。
色々な事を耳や手や心で覚えて、弾きたい曲をどんどん弾けるようになって卒業していってもらえたらとても嬉しいです。