スタッカートは音を短く切る、と説明されることがありますが、「繋げない」というのがもともとの意味です。
スラーのなめらかに演奏することに対して、スタッカートの繋げない奏法。
スタッカートには少し種類があります。
音符の上、又は下に点が着いていれば、普通のスタッカートです。スタッカートのついた音がいくつか並んでいて、その上にスラーがついていればメゾスタッカート。点の上にテヌートがついていればテヌートスタッカート。
メゾスタッカートとテヌートスタッカートは少し長めのスタッカートです。
スタッカーティッシモという記号もあります。こちらはとても鋭い音を要求されています。
スタッカートで大事なことは間を正しく感じる、ということです。
特にスタッカートの音の後に休符がある場合は要注意。スタッカートの後の間と休符の音価を正しく感じておかなければいけません。
ありがちなのはスタッカートで短くなった後の間を休符と勘違いしていまうこと。
1拍抜けて大事故!になってしまいます。
拍子を感じながら弾けば間違いにすぐ気が付けるのですが...😢
大人しい休符なので大事にしてあげて下さい。声なき声に耳を傾ける、必要なことだと思います。
効果的なのは「タッ」という言葉を当てはめて練習すること。小さな「ッ」がスタッカートの後の間です。小さな「ッ」を大事にして下さい。
そしてもうひとつ大切な事が。
どの音符についているかで音の長さは違います。四分音符についているスタッカートと八分音符についているスタッカートを一緒にしないように気を付けて下さい。勿論そのフレーズの色や景色で変わることも忘れないで下さいね。
音楽はやはり奥が深いです。