鍵盤は見ない、なるべく


そう、鍵盤は見なくても大丈夫なんです。ブラインドタッチが出来るのです。

むしろ見ない方が早く上達します。

鍵盤を見ないと間違えそう、という心配はいりません。隣の鍵盤を隣の指で弾くのに見る必要はありませんよね。その延長で見ないで出来ることを増やしていくのです。そもそも全てを見て弾くことは不可能。指を見て動かす指を決めて脳が指令を指に出す、では時間が掛かります。指と脳はダイレクトにやり取り出来た方がいいのです。

見ないで弾けること、出来ることを増やせると色々いいことがあります。

自分の音がよく聴けるようになる(聴覚の鋭敏さ)。視覚は全てに優先してしまうので、自分の音に注意を向けるのが難しくなります。いい音で弾けているか、美しい音が出せているか、自分の耳で判断することは大事ですよね。

打鍵のコントロールにも注意が向けられるようになる。(触覚)どんな弾き方をしてもいい音が出せる訳ではないので打鍵のしかたは本当に重要。

音の伸びが良くなる。鍵盤を見るということは顔が下を向いている状態ですね。顔は上げた方が音が伸びるのです。見ている方に音が響いていくという感じでしょうか。顔が下を向いている状態でのびやかな音を出そうとする時にはその気持ちの準備が必要です。

暗譜以外ではやはり楽譜をしっかり見るということはとても大事なことです。楽譜を見たり鍵盤を見たり、顔を上下させるのは忙しい印象の音に。楽譜に視線を戻したときに元の所に戻れなくなることもあります。鍵盤を見るときは目だけを動かして、いつも視界の中に鍵盤が入っているくらいがいいですね。

そして見ない方が思い切り弾けるのです。少々の跳躍なら鍵盤を見ないで弾いてみる、なんていう挑戦も是非してみて下さい。音を覚えたら目をつぶって弾いてみるのもいい練習です。案外さらっと弾けるようになりますよ。レッスンでもよく目をつぶって弾いてもらいますが、弾きにくかったところもあっという間に弾けるようになることもあります。

ピアノの鍵盤はパソコンのキーボードよりずっと並びが単純です。まずは遊びのつもりで是非やってみてください。


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